Material Boy
「どうだ?」

「うわ、濃い!ちょっと気合入れすぎじゃない?」

「綺麗だって…もうしばらくしてやれないから、

 おっと仕上げ!手出して。」

「マニュキュアもしてもらったよ?」

「いいから。」

「はい。」

遥火は左手の薬指にするっと指輪をはめる。

「え?」

「俺と結婚しよう、いつか、な?」

「うん。いつかしたいね。」

「給料3ヶ月分とかじゃないけど?俺がデザインして作ってもらった。」

「羽?」

「うん、野乃は俺の天使だから。」

「やだっクサいよ。」

「え?指輪なんか臭するか?」

「あ。もぉいいよそうじゃないから。」

相変わらず時々ボケる遥火それすら愛しいよ。

「遥火。ありがとう。」

「お、おう。どういたしまして?」

「いっぱい幸せもらった。いっぱい大切にされた。

 いっぱい愛を感じさせてくれた。

 大好きだよ。

 ず--------っとずっとずっと、

 大好きだよ。」
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