Material Boy
「私なんかがご馳走になっててもいいんですか?」

「これを一人で食べろと?」

「そうですね、喜んで戴きます。お茶でも入れます。」

二人で食事をしているといろんな疑問がわいてきて、

いくつか質問をぶつけてみた。


「室長、大学の方は大丈夫なんですか?」

「ふふ、かなりヤバいです。」

「ええっ駄目じゃないですか。」

「無理は承知でやってるけど、もう、行き詰ってるのよね。

 それで、一年休学して様子を見ようかと思ってる。

 伯父さんとも、あ、社長とも話してそういう方向に落ち着いたの。

 さすがに企画室になったから、

 今までみたいに、いくらフレックスとはいえ

 ののちゃんに任せっぱなしじゃ良くないからね。」

「室長、それでいいんですか?」

「う~ん、そうね、あたしはね、主人がいれば何にも要らないの。

 大学も彼の傍にいるために今のとこにしたし、

 会社の方も、結婚の条件みたいなものでね、

 ああ、ごめんなさい。不真面目に聞こえるわよね。」






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