Material Boy

　「日本語ぺらぺらだけど微妙に意味が違ったり、直接的すぎるのは

　日本語が母語でないせいね。

　何か酷いこと言われたんじゃない？」


「室長が謝るよ追うに言ってくれたそうで、、、」


室長はちらりと私を見て、それから不思議そうな顔をして、


「え？言ってないけど？遥火がそう言ったの？」

「はい。」

室長は、アハハッと笑いながら、

「遥火は野乃ちゃんが気に入ってるのね。

　社内恋愛は禁止じゃないから

　大丈夫よ野乃ちゃん。」


「そんなんじゃないと思いますよ。」

「ふふっ、そうかなあ？」

室長から目をそらして、遥火の事を考える。

『俺の女になれ。』

（あれは、どう受け止めたらいいの？アメリカンジョ－ク？

　彼にとってキスだって挨拶みたいなもんかもしれない。）