Material Boy
「遅くなっちゃった。」

室長が帰ってからすぐ帰るつもりでいたのに気がつくともう10時、

「何か食べて帰らないと。」

マックかどっかのファミレスしか開いてないや。

「10時過ぎに食べると太るなあ。」

ブツブツ言いながらイ-トイン用の席を探す。

さすがにガラガラで、中ほどまで行った席で腰を下ろす。

ストロ-をドリンクに差して視線を上げると、向かい側の座席で、

片手を上げるヤツがいた。


滝沢遥火?

何やってんのこんなところで?もう、家に帰ってるはず。

ちらっと見たけど、

見なかったことにした。

もう疲れてて付きあってらんない。










< 44 / 228 >

この作品をシェア

pagetop