Material Boy
「おい!!!無視するな!」

「別に無視したつもりはないですけど?」

話題のアメリカンテイストバ-ガ-をパクつきながら、

シレっと答えた。

「滝沢さんは、早く帰られたかもしれませんけど、

 私は今帰りなんです。黙って食事させてください。」


「ああ、すまない。」

(あら、意外に素直。)

ホントに食べ終わるまで黙って見ていて。

「ご馳走様でした。」

そう言って立ちあがろうとした時、

遥火が腕をぐっとひっぱる。

「だから、俺の話聞けって。」



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