Material Boy
か、顔が近い、、

あ、コンタクト外したんだ、左の火色の瞳。

吸い込まれそうになる。

「おい!」

遥火の口が動いてハッとなる。

「な、何の用?」

「俺の部屋、お前の隣らしい案内して。」

「な。なんでさっきまで何処にいたの?」

「いちごのとこ。鍵も貰って来た。」

「地図とか貰わなかったんですか?」

「貰ったけど?これで分かる奴いるか?」

遥火が手渡した地図は酷いものだった。

昔、「地図の読めない女」って話題になったことがあったけど

室長はまさにその一人だろう。


「判った、付いてきて。」
< 46 / 228 >

この作品をシェア

pagetop