Material Boy
「しょうがね-なあ。」


遥火はジャラっとクロスのペンダントをポケットから取り出すと

野乃のおでこにくっつけて

ブツブツ呟いた。

最後に

ポンポンと野乃の両肩を叩いた。

「終わり。」



ほ、ほんとに祓った?


「嘘でしょう~?冗談よね?」


「信じなくてもいいけど、男の霊だった。

 あいつがいたら、お前今まで彼氏とかできなかっただろ。

 あんまり、俺に敵意剥きだしだったから祓わせてもらった。」


「な、彼氏の一人や二人!!」

居なかったけど。

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