Material Boy
「隣に野乃がいるのは便利だな。」

遥火は、トイレ,洗顔、シャワ-を済ませ、

バスロ-ブのまま、野乃の作った朝食を食べていた。

「便利でも、毎朝これは困りますよ。」

「悪かった。気を付ける。」

いつもこんなに素直ならいいのに

そう思って顔が綻んでしまう野乃だった。


「さてと、野乃、顔洗って着替えて化粧品もって来い。」

「え、」

「いいから、時間ない。」

遥火の声に押され着替えを持ってシャワ-ル-ムに入った野乃は、

ため息をついた。

どうしてこんな風にいいなりになってしまうのかしら。

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