Material Boy
「俺も、コンタクト辞める。だから野乃も眼鏡外せ。」

道を歩きながら更にしつこい遥火。

「関係ないじゃない」

ホントしつこい

「な?」

顔近い

「でも。」


「な?」

顔近いって、、


野乃は、見つめてくる遥火の瞳に負けて思わず頷いた。


この瞳から逃れられない


どんどん近付いてしまう二人の距離に戸惑っていた。


「あ、ヤベ!もう遅刻かもな。」


「そんなのダメ!!急がなきゃ。」


「走るぞ!」


ぐっと手を繋がれて引っ張られた。


いつも走る倍の速さで引っ張られて走る。


凄い!早く走るって、景色が縦じゃなくて横に動く。





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