Material Boy
「遅れてすみません。」


10分ほど遅れて到着した野乃達を誰も咎めなかった。

山ほど荷物を抱えた遥火と、

真っ赤になって息を切らした野乃が、会社から

全速力でやってきたことが一目でわかる。


「現地集合をしないで、

会社によったんだったら電話一本くれればよかったのよ?」


と室長に言われ、


「そうだったんだ。」


と二人は軽くショックを受けた。


そんなハプニングもあったが思いの外順調に準備が進んだ。


インド、韓国、南アフリカ、アメリカ、イタリア、スペイン、中国、フランス


それぞれのフラッグカラ-に合わせた店内のイメ-ジ


を布や小物を使って次々に飾り付けられていく。


そして通りの中央に配されるモニュメント。


オリンピックを意識した5色のカラ-

そこにイギリスの国旗と特設のイベントステ-ジ
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