☆†赤い瞳にご用心†☆
「えっ? 何かあるの?」
「なんでも、ないよ♪」
天使スマイルでそう答えると、お兄ちゃんと何かコソコソと話して私の横に戻ってきた。
「凛々のお兄ちゃんはものわかりがよくていいねっ♪」
「えっとぉ、あ、う、うん?」
どういうことなんだろう?
よくわかんない…けど、まぁいっか。
こんなこと考える前に、この二人から離れる方法を探さなくっちゃ!
「凛々?」
突然耳元で声がする。
「カル? 驚いたぁ」
「ごめんね」
「何か用事だった?」
あ、あのぉ…そう言って無言になってしまったカルの答えを待ちながらも、考える。
とにかくそろそろ、離れないとやばい!
女子と男子の視線が突き刺さる……!!