☆†赤い瞳にご用心†☆
ーーーーピーンポーン
インターホンがなった。
「太希かな?」
「私、開けてくるっ!」
久しぶりに、お兄ちゃんに会えるんだっ!!
私はさっきまでの会話も忘れて、玄関の扉を開いた。
そこには、明るい茶色の毛を整えて私と同じ黄色の目をしたお兄ちゃんがいた。
「太希お兄ちゃん、久しぶりだねっ!」
そう言って、飛びつく。
流石、モデル! というような、いかした体型をしている。
「久しぶり。元気にしてた?」
「うん♪ 立ち話もなんだし、家にはいろっ」
そうして、お兄ちゃんと共にリビングに戻った。
「あ、太希っ! こないだぶりだねー♪」
「璃鶴、何でここに?」
太希お兄ちゃんはこの状況がいまいち理解できてないようで…
「璃鶴は、私の友達? なのかなぁー?」
「あー! ひどぉーい。僕達友達だよぉ」
璃鶴に抱きしめられる。
「ちょ、お前っ」
唯繰お兄ちゃんが璃鶴に静止をかける。
女の子なんだし、別にこれくらいいいのにー。
「璃鶴、あんまり調子にのってるとバラすぞっ!」
「えぇ? なにをー? 僕、何にも隠してないよ?」
「テメぇー! ムカつくっ」
そんな口論がかわされるなか、太希お兄ちゃんは何でかわかんないけど、この状況を見て、そういうことかと呟いた。