☆†赤い瞳にご用心†☆
「……は、だい…だからっ!!」
「……に? ……なの?」
うぅ…リビングの扉の真ん前なのに、聞こえない……。
というか、近づくほど聞こえなくなってる?
そんなきとを考え始めた瞬間不安は襲う。
どうしよう?
私だけ、仲間外れにされてる?
いやいや、そんなわけない…
そんなこと、するはずない……
信じなきゃ。
扉に寄りかかった。
ーーーーガタンっ
扉は音を立てた。
「凛々?」
太希お兄ちゃんの声がした。
扉から離れて、深呼吸。
そして、扉を開けた。
「おはよー! 早起きだねぇー」
リビングにはもう3人が揃っていて、虚しい気持ちになった。
「おはよう、凛々ちゃん! 今日はいっぱい楽しもうね♪」
抱きついてきそうな勢いでこっちに向かってきたから、身構えた。
けど、一歩ぐらい離れたところでピタリと止まった。
どうしたんだろ?
別にだきしめられたいわけじゃないけど、変なのー。
そう思った。