☆†赤い瞳にご用心†☆
何だか、妙な空気のまま太希の運転で3時間ほど車に乗って目的地にたどり着いた。
「流石に、早くきすぎたんじゃない?」
「そうだなー」
でも、そうでもなさそうと璃鶴が指差す方を見てみると、すでに列ができていた。
「すごいね。俺、この時間にきて並んでる人がいるなんて思っても見なかったよ」
確かに…
だって、開園まで、2時間以上はある。
そんなに、面白いとこなのかな?
そんな事を考えながら、私達もそう見られる側になる。
イコール並んだ。
「2時間以上、なにする??」
「雑談しよう♪」
「このメンバーで続くわけねぇだろうが」
璃鶴はまた唯繰の足をふんずけている。
「お前、足ばっかり! いてぇーんだぞっ!」
「少しくらい、いいじゃない♪」
「すこし、ならな! なんで、足ばっかなんふだよ!」
「そ、それは……」
また、寂しそうな顔をした。
「唯繰、わかってて聞くのはよくないよ」
「うるせぇー」
お兄ちゃん達はいったいなんの、話をしてるんだろ?
私には全くわからないよ?
私にも分かるように話してよ?
「どうかしたの、凛々ちゃん?」
璃鶴の心配そうな顔が目に入る。
「な、何でもないっ! それより、何か話そう! 暇だし♪」
笑ってそういうと、そうだねっと笑って答えてくれた。