☆†赤い瞳にご用心†☆




「すごぉーい!」




薄暗い場所には大きな水槽があって、その中を魚たちが自由気ままに泳いでいた。




私は大水槽に近づいて、そっと手を触れた。




「カル、凄く綺麗だよっ」

「うん、凄く綺麗っ!」




カル、喜んでるみたいでよかった。




「よし、次はイルカみにいこぉー!」

「凛々は本当にイルカが見たいんだね」

「うん♪」




イルカって、なんか綺麗だと思うんだ。
それでね、なんか優雅に泳いでるイルカを見てると、すごく落ち着くんだよねぇ。
だから、水族館のきたら、必ずイルカは見に行くんだっ!
もう、自分の中の決まりみたいな感じになってる。




私は地図を頼りに、イルカの泳ぐ水槽へと向かった。




つもりだったのだけど……




「迷ったぁぁー!!」




絶賛迷子中なう。




広すぎる、この水族館が悪いよね…。



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