声が聞きたい
声が聞きたい
町はずれ
何時建てられたのか木造の私設図書館
歩くたびにギシギシと音がする。
「やあ、いらっしゃい。」
椅子に座り、古書をめくる手を止めて、
あなたが声を掛ける。
忘れられたように佇んで建つこの図書館に
暇さえあれば通う私。
「お勧めはありますか?」
「新しい写真集が入りましたよ。
なかなか素敵な写真集です。
ご覧になりますか?」
体中で響を感じて
鳥肌が立つ。
「いかがですか?」
「ああ、ハイでは閲覧室をお借りします。」
「どうぞ。」
手渡された写真集を持って
閲覧室へ
音に余韻を抱えたまま。
何時建てられたのか木造の私設図書館
歩くたびにギシギシと音がする。
「やあ、いらっしゃい。」
椅子に座り、古書をめくる手を止めて、
あなたが声を掛ける。
忘れられたように佇んで建つこの図書館に
暇さえあれば通う私。
「お勧めはありますか?」
「新しい写真集が入りましたよ。
なかなか素敵な写真集です。
ご覧になりますか?」
体中で響を感じて
鳥肌が立つ。
「いかがですか?」
「ああ、ハイでは閲覧室をお借りします。」
「どうぞ。」
手渡された写真集を持って
閲覧室へ
音に余韻を抱えたまま。
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