あなたへ 【短編】




<高木綾斗side>





雅ちゃん



そう呼ぶようになっていた。




俺が退院して


2週間が過ぎた頃



雅ちゃんと偶然会った。




そのころの俺は、



町中を歩くとき



雅ちゃんのことを


探すようになっていた。




雅ちゃんのことを


見つけた時




「…やっと逢えた…」


と口から


ぽろっと


出てしまった。




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