こんなかたちではじまる恋
そのあともこの関係は続いた。
どこかでは、このままずるずると行くのはよくないとわかっていたけど、それでもこうして一緒に過ごす時間は捨てたくなくて。



また強引に告白すればいいのかもしれないけど、貴女に言う前にもう答えは出てる気がして行動に起こせなかった。
単なるビビりなんだけど。



少しだけ、このまま自分のことを好きになってくれれば…と淡い期待を込めていた。



体を重ねるごとに貴女を知っていった。
見た目だけじゃなくて、ピンク色が好きなことや、会社に着ていくブラウスはどうしてもフリルの物を選んでしまうとか。


貴女のことは全部全部、忘れないように心に焼き付けていた。
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