こんなかたちではじまる恋
それから間もなくだった。
貴女はぱったりと家にくることがなくなった。
何故なのか思い当たることがない。



毎日残業をしているようだった。
電話をしても貴女が出ることはなく―――…




『おかけになった番号はただいま使われておりません』




次にかけたときは、そのアナウンスが虚しく耳に響いていた。
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