こんなかたちではじまる恋
そう思って必死になってるうちに時間は過ぎていった。



少し残業をして、会社を出る。
それでもまだまだ街にはたくさんの人が溢れかえっている。



駅前のコーヒーショップでカフェオレを買って店を出た。




「さやか?」




忘れかけていた声。
だけど思い出したくない声。



知らないふりをして足早に駅へ向かう。



それも虚しく肩を叩かれてしまった。
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