こんなかたちではじまる恋
「久しぶりだね」



元カレだった。
肩を叩かれてしまっては知らないふりはできない。



「あ、久しぶり…です」

「あはは。なんかよそよそしいな」

「そんなこと…」

「彼氏とはどう?」

「あ…どうもこうも…別に」



早く解放されたくて、早口になってしまう。
そんなあたしの気持ちと裏腹に元カレは話を続ける。
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