こんなかたちではじまる恋
「助けてくれてありがとう。…綾野には助けてもらってばっかり」

「月島さんは隙がありすぎるんです」

「あはは…。それ前も言われた気がする」

「そうでしたっけ?」

「…綾野はなんでホテルにいたの?」

「取引先の方と、仕事で。契約のことで呼び出されたんです。」

「…そうだったんだ」




そこからあたしたちはまた無言になってしまった。


綾野は立ち上がるとバスルームの方へ消えていった。
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