こんなかたちではじまる恋
半ば強引にリビングに連れ戻される。
椅子に座らされると、綾野はドライヤーを持ってきてあたしの髪の毛を乾かしはじめた。



綾野の指が髪の毛に触れる度に胸がざわめく。



綾野は優しく丁寧にあたしの髪の毛を乾かしてくれた。



「…終わりましたよ」



綾野はそう言ってドライヤーを片付けに行った。



(入浴剤といい、ドライヤーといい、綾野はズルいよ…)
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