こんなかたちではじまる恋
「ちょっと!何するの!?」



シートベルトとを外そうとしたあたしの手を綾野は押さえていた。
あたしは綾野の方をキッと見る。



「…」



綾野は黙って顔を近づけてきた。
綾野の瞳があたしの目を捕らえて逸らすことができない。
そして、そのまま唇を重ねた。
さっきとは違って、優しく。



「俺たち付き合いませんか?」



綾野は言った。
< 15 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop