こんなかたちではじまる恋
「綾野…っ!!!何で?」

「何でって…覚えてないんですか?夕べのこと」



夕べ?そんなこと言われても思い出せる訳ない。
それでも必死で思いだそうとしてみる。




「その感じじゃ…覚えてないみたいですね」



ちょっとあきれたようなため息混じりに綾野はいった。



「夕べ、月島さん酔っ払って、店の入り口で若い男に絡まれてたんですよ」



言われてみれば、二日酔いのときのような感覚が体を巡っている。
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