こんなかたちではじまる恋
部屋に入る。
女子は少ないからと贅沢にひとり一部屋用意してくれていた。


仲居さんに頼んで布団をしいてもらい、下田さんをそっと寝かせた。


いつ下田さんの目が覚めてもいいように、あたしも自分の部屋に荷物を置いたらこっちの部屋に移動してこようと急いだ。




「あ、綾野…。ありがとう」




ととりあえずお礼を言って、顔を見ないで下田さんの隣の自分の部屋に入ろうとした。
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