こんなかたちではじまる恋
階段を全速力で降りて、しばらく走った。




もし綾野が追いかけてきていたとしても、ここまではこないだろうというところで足を止めた。




気づいたら涙がたくさん流れてた。






(あたし、綾野が好きなんだ)





どこかでわかっていたのに知らないふりをしていた。
でも、もう限界。




気づくのが遅かった。
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