息が止まるほど愛して欲しい
「……やめてっ!!……だから…………でしょ!?」
…?
蒼太の母が叫んでいるのが聞こえた。
「……」
叫び声にはしだいに大きくなっていった。
「どうしちゃったのよ蒼太!!そんな子じゃなかったでしょ!?瑠花ちゃんに彼氏ができてから変よっ!?」
「知らないよ!なんだっていいだろ!?俺だっていつまでも子どもじゃないんだよ!!」
破裂音が響く家では何がおきているんだろうか。
蒼太と蒼太のお母さん、あんなに仲がよかったのに…
-ガラスと光を「砕けば溶けて」輝きを失っていくだけなのか-
第四章
終わり