息が止まるほど愛して欲しい
「蒼太、ちゃんとお母さんに話した?じゃないと」
「話したよ。ねぇ、瑠花。ずっと俺と居てくれるんでしょ?」
出来る限りの間なら「一緒に居るよ?大丈夫」
蒼太、君が私を捨てなければ。
私にとって君は家族だから。蒼太のためなら、家族を守るためなら努力は惜しまない。
「…本当?良かった。俺には瑠花しかいないから……瑠花、もし約束破ったら一生外で自由になんてさせないし、許さないから。それだけは…覚えてて」
その頃の私達は、終わりのない空間を頼りも、明かりも持たないで歩くように
迷い、模索していた。
-私がすがり付くだろう物も「蜘蛛の糸」のように切られてしまうのだろうか-
第六章
終わり