息が止まるほど愛して欲しい
那都に押されてはいった家は、淡いパステルカラーばかりだった。
「那都、趣味変わった?」
「変わってない変わってない。それ瑠花の趣味。あたしと違って可愛いやつが好きみたい」
「そうな「瑠花ーー!!!!おいでーー!!!」
まだ幼稚園児なのに、そんなに怒鳴って大丈夫何だろうか。
蒼太は何を思ったかしらないが、きょろきょろしていた。
「……、瑠花はうるさいけどかなりおっとりしてるんだ。だから、嫌がらせされても基本的に無抵抗。それが私が瑠花に対しての悩みかな?」
…どうしてこんな話をするのだろうか…
「何か悩んでんでしょ?…………それも子供に関して。あたしが聞いてあげるから、子供の前で泣きそうな顔しないで?」
私は、もう疲れていた。
「うちの瑠花さ……、泣きそうな人がいたら、同調して泣いちゃうの。人の悲しみだけは無駄にわかっちゃう子なんだ」