息が止まるほど愛して欲しい
昼寝をしていた瑠花ちゃんを那都は叩き起こして、蒼太と庭で遊ばせた。
「蒼太喋らないから、瑠花ちゃんに退屈させちゃうね……」
「あぁ、大丈夫。うちの子は一人遊びもうまいから」
そうやって、互いに悩みを話し合っていた。
その時は、私も那都も同じく悩みを持っていた。
あの日、蒼太を連れていかなければ、瑠花ちゃんを守れたのに。
もし瑠花ちゃんに会わなければ、この子を追い出そうとしなかった。
この子には私しかいないって、楽な道を選ばなかったのに…………
-やみくもに「突き進めば」崩壊の時が来るとわかっていたのに-第七章
終わり