息が止まるほど愛して欲しい
「るか、いいよ…。おままごと…しよっか。」
「本当!?じゃあ、んと、瑠花は奥さんがいい!!蒼太君はぁ??」
“るか”はキラキラと目を輝かせてこっちを向く。
そんな“るか”はうるさいけど、ちょっぴりかわいい。
「…じゃあ、るかが…決めて。」
「えー、うーん。じゃ、旦那さんね!」
ままごとをはじめてから“るか”は顔がコロコロかわる。泣きそうになったり、笑ったり。
お母さんとは違う。なんだろう?
“るか”が欲しいな…。“るか”は僕ともお母さんとも違う。
これから“るか”は“なに”をくれるんだろう。
“るか”はどんな生き物だろう。
“るか”が欲しい
-彼の持った願望を叶えるのは「甘くないのに」叶えることを捨てきれない-
第八章
終わり