息が止まるほど愛して欲しい
「ねぇ、彩月は?あたしばっかり話しても意味ないし。ここに来た理由…ちゃんと教えて。」
那都は静かに言った。
「ね、蒼太君の事でしょ?」
私は那都が尋ねた事をスラスラとは答えられない…
だって、
「あなたの子供は、いいわよね。感情を出してくれるもの。ご機嫌とることもできる。でも、私の子は何もわからないのよ?きっと頭では私を罵ってる。わからないでしょ?那都には。感情の無い子が生まれた親の気持ちなんて!」
あなたのそれは悩みなんかじゃない、私のほうが悩んでる。
こんなに悩むんだったら、
「あんな子生「それはないんじゃない?」
那都がわざと言葉を被せた。