息が止まるほど愛して欲しい


「あの子に全部見透かされてる見たいで、正直…怖いんだよね。」


その時、私は那都と瑠花ちゃんの関係はかなりぎこちないんだとわかってしまった。


「瑠花ちゃん、気使いすぎなんだね。きっと…」


私にはそうとしか言えなかった。


あんなに仲良く見えたのは演技だった?


でも、瑠花ちゃんは那都のこと…


大好きだよ?

――――――――――――――――――





あの日

私はあの子を蒼太と会わせてしまった。


あの日さえなければ、あの子はきっと誰かと幸せになれたのに……






-苦しむ人と「かわれない」と叫ぶのは、同情とかわらないのか-
第九章
終わり
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