息が止まるほど愛して欲しい
ひとつだけ

私はずっとかわらないものを持ってる。


キラキラした宝石とか、可愛らしいぬいぐるみじゃなくて。


太陽みたいな蒼太がいる。


たとえお母さんに腫れ物のように扱われても、私には大切な蒼太がいる。



今までのちょうどいい関係が無くならないように、壊れないように、ただ一緒に居たいから。




大切にしたいの、



そうしたいだけなのに……




神様は残酷だ。




-「ひとつだけ」の大切な物が壊れるのは、大切にしすぎたからなのか-
第十章
始まり
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