息が止まるほど愛して欲しい
開いた
高校入学はうちらにとって重要なものになった。
今まで抱いてきた感情の種が急に成長して、実を結んだよう。
みてなさい、あの日みたいに、うちらがどん底まで突き落とされた日みたいに…あんたたちもどん底に落としてやる。
いまに分かる。
あの時、うちらがどんな思いで生きていたのか。
-ひとつだけあの子が撒いてくれた種が復讐の幕を「開いた」とき-
第十一章
始まり