天然小悪魔彼女。
さくらは彼氏がいるなんて言ってない。
“話を聞いて”と必死に言ってた。
なにやってんだよ、俺は………。
さくらがキスされてるとこ見てムカついてさくらに当たって……。
バカって言われて当たり前だな。
「だろ?だから翼、はやく行けよ」
そう言って笑う日向に、少しだけ感謝した。
「………………俺行ってくる」
「おぅ。ま、フラレたらドンマイ……ってぇ!」
日向の頭を殴って、俺はさくらの後を追った。