神様に私の全部を奪われた。【番外編】
「なんだ、そんな目をして」
「別に、ただ…その言葉、私からしたら扇李が言うと一番説得力がない」
「………」
「私に散々、無理矢理、強引に色々なことしたくせに」
睨むように見つめられ、扇李様は目を細めながら顔を反らしクスリと笑う
「そうかもな。だが、お前はそうゆうのが好きなんだから、いいだろう」
「好きじゃないよ!ふざけないで!てか、凜さんの前で変なこと言わないで!」
「あー、わかった。わかった。うるさい」
怒る彼女の頭をなで、それを嫌々ながらも受け入れてる
あぁ、やっぱり……仲がいいな…言い合いしても、こんな風にじゃれあうだなんて…羨ましい
「…も、もう…それより、早く行ったら?紫音さん、待ってるよ?」
「ん?あ、あぁ…わかった。じゃあ、沙優を頼む」
「あ…はい…」
「体調が悪くなったら、すぐに言うように」
「はいはい」
そんなやり取りを行うと、扇李様はすぐに紫音さんを追いかけるように行ってしまった
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