神様に私の全部を奪われた。【番外編】

「……」


「扇李がそうです。少し私に対して過保護な所がありますけど、扇李はこれから先、なにがあっても傍にいてくれるって…私は信じてます」


「……あ」

「だから、言ってくれないのは切ないですけど…凜さんの隣り紫音さんはいてくれますよ。凜さんが、紫音さんから逃げないで信じて傍にいるかぎり」


「沙優さん…」


「それと、もし冷たいこと言ったら、こう言えばいいんですよ？」


「？」


私の耳元に顔を近づけボソリと呟く

「紫音さんとは、もうやらない！って」


「……え」


ちょっ、そんなことを！？

「で…でも、そんな」


「これ、かなり聞きますよ。私も…大変でしたから…凜さんも、苦労してますよね…」


スッと沙優さんの視線が私の首に移動し、同情するように笑う


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