神様に私の全部を奪われた。【番外編】





「……あっ」



「なんか、私達…本当に似た者同士ですね」


「………うっ」


「しかも、お互い相手が我が儘な王様ですし…」


「………」


沙優さん……


うん、そうだね。確かに本当に、我が儘だ


沙優さんの話をきくと、まるで私と紫音さんに似てる



そっか……


なんか、沙優さんの話をきいて…私はなんて馬鹿なことで悩んでいたんだろうって思う



そうだよね、紫音さんが例え150歳でも、子供が生まれたら長く生きるとか、時間の流れとか



それを私が知らなくても、紫音さんは私の傍にいてくれる


言われなかったから、心が離れた…だから、もう一緒にいられないって


私は不安だったんだ。それは、紫音さんを信じていなかったから



馬鹿だよね…大好きな…紫音さんを信じてないだなんて…






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