神様に私の全部を奪われた。【番外編】
「そう、ですか…」
「…はい」
そっか…膨れ上がったお腹。子供……か
「あの、少し…触ってもいいですか?」
「え?あ、はい…どうぞ」
「ありがとうございます!」
沙優さんに近づき、恐る恐るお腹に触れると
不思議と、幸せの気持ちが溢れてくる
「…凄い」
「そ、そうですか?あ、たまに動くんですよ?人間と一緒らしいです」
人間と一緒か……凄いな、沙優さん…
扇李を信じて、子供までいるなんて…凄く強い。そして、お腹をみつめる沙優さんは幸せそうだ
うん、やっぱり…私も…頑張ろう。そう改めて実感した瞬間だった――…
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