神様に私の全部を奪われた。【番外編】
思い
――――――…
――――…
「じゃあ、凜さん…話し相手になってくれて、ありがとうございました」
「いえ…こちらこそ、ありがとうございました」
あれから約2時間、私は沙優さんと他愛ない雑談を続けた
そして、久しぶりの女性同士の会話に盛り上がっていると、そこに扇李様と少し遅れ紫音さんが来た
来るなり、"帰ろう"と言う扇李様に沙優さんは頷き今は屋敷の出口まで送っていた
「扇李様、沙優様…屋敷を抜けるまで濡れては困りますので、コレをお使いくださいませ」
門番の親衛隊の方が、かがみながら二人に傘を差し出す
実は、この数時間にいつものフウさんの気まぐれで外は雨がふっていた
なんでふるんだろうと、疑問だったわたしに紅茶を用意しながらトールさんが言った。
練習が中止になったから、暇つぶしに…らしい
それでも、帰ってから降らせばいいのに、フウさんってば
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