神様に私の全部を奪われた。【番外編】
秘密
―――――…
――――…
その日の数日後―…
「凜様…もう、練習なんていらないほど上達したな」
「そ、そうですか?ありがとうございます」
あの日の喧嘩から、無事に仲直りを果すこと数日
わたしは、いつものようにトールさんとフウさんにダンスを習っていた
「あぁ、さすが俺…教えかたが上手いんだな」
顎を触りながら鼻高々に笑うトールさんに私もクスリと笑う
「ふふ…そうですね、トールさんには感謝してますよ」
トールさんとフウさんに教わったけれど、ほとんどトールさんと踊っていたから彼のおかげなのは間違いない
「だろう。紫音様に恥をかかせるわけにはいかないからな」
「うっ、わかってますよ!」
紫音さんは王様なわけだから、花嫁として頑張らなくちゃいけないし
「わかってるなら、いいんだ。それより、少し休憩するか」
「…はい」
トールさんの提案をうけ、フウさんがうたたねをする場所に座れば
フウさんは、待ってましたと言わんばかりに起き上がり私の隣りに座る
・