神様に私の全部を奪われた。【番外編】
紫音さんはさすがと言うべきか、ダンスが上手
"神である私に出来ないことはない"なんて言うけれど…本当に上手い
私を見下ろし視線とか、密着する身体とか、身体に触れる手とか…なんか破廉恥だし
「………あ」
そんな時間を思いだしてしまい、頬を赤くしながらニヤリと口元が緩むとトールさんが頭にハテナを浮かべる
「ん?なに赤くなってるんだよ。しかも笑ってる」
「え…あ…い、いえ…別に」
「別に……って……あ、ははーん…なるほどな…」
「…?」
「凜様の顔をみてわかったわ。深夜に紫音様と練習してるんだな」
「!?」
な、なんで、わかるの!?
「凜様が顔を赤くするとなると、紫音様と何かがあるとしか思えない」
「…う」
せ、正解だけど…なんか悔しい。バレたらいけないことじゃないけど…
「トールさん、鋭い」
「はは!何日凜様といると思ってんだよ?そのくらい分かるわ!」
「…きゃ」
身体で軽くとっしんをされ、そのまま私の頭をガシガシと撫でる
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