神様に私の全部を奪われた。【番外編】
「あ…はい。分かりました」
「じゃあ、また後でな」
「……はい」
そうして、微妙な空気の中…トールさんも部屋を出ていってしまった
部屋を出たあと、トールはため息をはきながら壁に寄りかかり苦しそうに顔を歪める
「はぁっ……ダメなんだよな…わかってる…紫音様の…花嫁なんだ」
「…こんな気持ち…許されない…秘密にしなくちゃ…いけないんだ……」
そんな言葉は静かすぎる廊下に、静かに消えていった