神様に私の全部を奪われた。【番外編】
上手くなったとは言われたけれど、まだどこかぎこちないんだよね
練習の最中に、フウさんに一度、紫音さんに相手をしてもらえと言われたけれど
なんか、それは嫌だ。だって、紫音さんには完璧な所を見て欲しいんだもん
「凜様、お飲み物を」
「あ、はい。ありがとうございます」
てか、こう…何日もダンスを習って思うのは
こんなのを踊れるなんて凄いと思う。人間界でも、映画とかテレビでみて憧れる程度だったけど
いざ、やると難しい。憧れるだけではダメなんだと分かった
そんなことを思いながら紅茶を飲むと
フウさんは私の隣りに座り寄りかかる
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