神様に私の全部を奪われた。【番外編】
「……な…なにを」
「え?あ、いえ…だって、床は痛いですし…紫音さんにもよくするので慣れてますから、大丈夫ですよ?あ、でも…フウさんがいやなら…いいんですけど」
「そんなことは…」
「なら、どうぞ!」
脚を崩し、太ももを叩くとフウさんは少し戸惑うように目を伏せる
「しかし、花嫁である凜様にそんなことは…」
「花嫁が膝を貸したらダメなんて掟はありません!」
「だが、紫音様にバレたら…」
「紫音さん?あぁ…大丈夫ですよ。私は言いませんから。バレたらその時はその時ですよ」
"ね?"と、首を傾げながら言うと、フウさんは数秒間迷い
意を決したように、頷く
・