神様に私の全部を奪われた。【番外編】







――――――…
―――…




「凜」


「………ん」


「起きるんだ…凜」


少しだけ、ひんやりとした手が私の頬に当たり


優しい声が耳をかすめ、重い瞼をうっすらとあけると同時に


まぶしい光りが射し込み、それを拒否するように寝返りを打てば


クスリと、笑う声がさらに響く



「凜…もう朝だ」


「…ぅ…ん…っ…あ、さ?」


「あぁ」


なんて朝になるのが早いんだろう。


身体が重くいまいち寝た気分になっていないのは、私の頬を触る紫音さんのせい




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