神様に私の全部を奪われた。【番外編】





も、もう…フウさんが感情の上下が激しいのは分かっているけれど



なんか、甘い。甘すぎる、甘いよ…今日のフウさん



こんな触りかたで、私に触ったことはない


まるで、紫音さんみたいな…愛情があると言うか


なんか、くすぐったい気持ちになる触りかた



ドキドキしてるし、紫音さんにバレたら当分は口を聞いてくれなくなるなもしれない


うん、絶対に秘密だね。絶対



そう、フウさんを見下げながら、そんな事を考えると彼は目をつぶったまま口を開く



「今まで…気づかなかった」


「ん?……え?」


「凜様、いい匂いがする…」


「………」

「羨ましい、紫音様が…」


「…………な」


な、な、な…!



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