神様に私の全部を奪われた。【番外編】
そんな不安が私を襲うと、紫音さんはフッと鼻で笑い背後から私の顎を掴み、少し強引な触れるだけのキスを落とされる
「……ん」
「臭くなんかない」
「……あ」
「いつも通り、いい匂い」
「…し…っ」
チュ、チュと三回ほど唇が触れる
「だけど、なんだろう…少しだけ風神の匂いを感じる」
「………え」
ふ、フウさんの?
ま、まさか…膝枕をしたの…バレちゃったの!?
ドクンと胸がなり、黙る私に何かを感じたのか、あからさまに紫音さんの顔が歪む
ま、まずい…!バレちゃだめなんだから
「き、気のせいかですよ!あ、ほら…えっと、今日はトールさんがいなくてフウさんに教わってたんで…そのせいかと」
「違う、それだけじゃ…こんな匂いはつかない」
「……う」
匂いって……そんな…
「そ、そんな…あ、はは…犬とか狼じゃないんですから…気のせいですよ!」
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